Medical treatment model予防・MTM
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一生涯、健康なお口を保つためには、早期発見・早期治療ではなく、むし歯にしない、させないことが最も大切です。当院では、それぞれの患者さんが持っているリスクを診断、最小化することで、お口の健康をお守りします。
メインテナンスの目的と重要性
メインテナンスとは、健康な歯と歯ぐきを維持するために行う定期検診やクリーニングなどの予防ケアのことです。気になる症状がなくても、定期的にメインテナンスを受けることで、むし歯や歯周病のリスクを減らし、将来的な治療の負担を軽減できます。
メインテナンスに通うメリット
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むし歯・歯周病
の予防 -
歯の健康維持
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口臭の予防・改善
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健康寿命が延びる
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治療費の
負担軽減
エビデンスに基づいた予防ケアを考える
予防の父、アクセルソン博士の研究
1972年、スウェーデンのアクセルソン博士は、無作為に選ばれた375名に2~3ヶ月の間隔で予防ケアを行う研究を実施し、定期的に予防ケアを行わなかった180名のグループと比較しました。その結果、定期的に予防ケアを行った人が30年間で失った歯の本数はわずか平均0.6本で、確率にすると97.7%の歯が守られていることが証明されました。また、歯を失った原因の多くは破折や外傷によるもので、むし歯や歯周病による抜歯はわずかであったと報告されています。
グループA 375名

- 定期的に予防処置を受ける
- セルフケアの指導を受ける

6年後
歯を失うことは
ほとんどなかった

30年後

グループB 180名

- 年に一度、検診を受けるのみ
- 予防ケアはなし

6年後
むし歯や歯周病を
防ぐことはできなかった
※倫理的な理由から、6年後で調査を中断し、グループBにも予防ケアを行っています。

1972年から2002年までの30年間にわたるこの調査により、
予防ケアは歯を守る効果があることが証明されています
関根歯科のメインテナンス効果を実証
当院では、メインテナンスを継続されている1,539名の患者さまを対象に、経過年数と歯の喪失状況について調査を行いました。その結果、メインテナンスを継続して受けている方の歯の喪失が1本未満に抑えられていることが確認され、定期的なケアの大きな効果が示されました。この調査から、歯科医院でのメインテナンスを継続することで、むし歯や歯周病の進行を防ぎ、歯を守ることにつながることが明らかになっています。歯を失うリスクを抑え、健康な歯をできるだけ長く維持するためにも、定期的なメインテナンスは非常に重要であると言えるでしょう。
で
メインテナンスを継続することで
歯の喪失数を1人平均0.5本に抑えることができる
※特定のメインテナンス期間の中での喪失本数

将来的に歯を失うリスクを大幅に減少させ、
健康な歯を長く維持することが可能に!
日本人の平均喪失歯数は平均5.3本といわれています(令和4年歯科疾患実態調査より)。その中で、定期的なメインテナンスを継続し、長くご自身の歯で食事や会話を楽しめることは、健康寿命の延伸にもつながる重要な要素です。歯を守ることは、人生の質を守ること。メインテナンスで、健康な未来を手に入れましょう。
予防プラグラム「MTM」で、効率的に健康なお口へ
MTMとは
MTMとは「メディカルトリートメントモデル」の略称で、生涯健康な歯を維持するために考えられた予防プログラムです。MTMでは、歯科衛生士が患者さんのお口の状態をさまざまな角度から専門的に検査を行い、その結果をもとに歯の病気の根本的な原因を取り除いていきます。そのため、患者さんの年齢やお口の状態、生活に合わせて効果的に生涯健康な歯を維持するための予防プログラムをご提案することができます。
MTMの特徴
POINT 1
科学的に
口腔内を分析
・リスクの共有

患者さんの現在の口腔状態を詳細に把握します。歯周組織検査や唾液検査、レントゲン撮影などで、お口の健康リスクを総合的に評価します。
POINT 2
患者さんの
リスクに合わせた
予防プログラムと
治療

検査結果に基づき、お一人おひとりのお口の状態や、むし歯・歯周病のリスクに合わせた予防プログラムを立案します。
POINT 3
歯科衛生士による
口腔内のケアと
メインテナンス

歯科衛生士が、むし歯や歯周病の原因となる歯面の汚れを徹底的に除去します。ご自宅での歯磨き方法のアドバイスも行います。
当院のMTMの流れ
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STEP1.検査・カウンセリング(問診)
内容 生活習慣のチェック 普段の生活習慣などお伺いさせていただきます。 歯周組織検査 歯周病の進行具合を把握するため、歯周ポケット(歯と歯肉の境にある溝)の深さを測定し、口腔内の状態を確認します。 レントゲン撮影 口腔内写真撮影 唾液検査 問診や上記の検査を行い、患者さんのお口の状態を把握させていただき、お一人おひとりに合わせた予防プログラムを立てていきます。
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STEP2.検査結果のご説明・再カウンセリング(ご相談・アドバイス)
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撮影したレントゲンや口腔内写真、資料などを用いて、歯科衛生士が検査結果をご報告します。現在のお口の状態、むし歯や歯周病のリスク、お一人おひとりに合わせた予防法なども詳しくご説明いたします。気になることや分からないことなどお気軽にご相談ください。
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STEP3.歯のクリーニング・ホームケアアドバイス・フッ素塗布
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普段の歯磨きでは落としきれない歯石やバイオフィルム(細菌のかたまり)を除去したキレイな歯にフッ素を塗布することで歯を強くします。また、ご自宅での正しいケアをアドバイスさせていただき、むし歯や歯周病を予防するための口腔環境を整えます。
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STEP4.再評価
生活習慣の改善、治療や指導による、むし歯や歯周病のリスクの軽減などお口の状態を再評価します。治療前と治療後の状態を確認することで、患者さん自身の予防の意識も高めます。
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STEP5.メインテナンス(定期検診)
むし歯の再発や歯周病の進行防止のために、治療後も定期的に検診を受けていただき、予防に最適な口腔環境を維持させます。

MTMの診療は、予防、メインテナンス専用のエリアで行います。診療室は個室となっておりますので、プライバシーの守られた環境でリラックスして治療を受けていただけます。
メインテナンスの肝となるプロフェッショナルケア
プロフェッショナルケアとは、歯科医院で国家資格を持つ歯科衛生士が行う施術です。歯面に付着したプラークや歯石などの汚れを徹底的に除去し、むし歯や歯周病を予防する口腔環境を作り上げます。また、正しいブラッシング方法や口腔ケアのアドバイスを通じて、効率的なセルフケアへと繋げていただけます。
プロケア×セルフケアで効果的な予防を!
歯科医院で行うスペシャルケア
プロケア

- プラーク・歯垢の除去
- 歯根の清掃
- フッ素塗布
- 歯周病検査
- ブラッシング指導
ご自身で行うデイリーケア
セルフケア

- 正しい歯磨き
- フロス・歯間ブラシ
- マウスウォッシュ
- 食生活の管理
- 歯ぎしり・食いしばり対策
当院で行うプロフェッショナルケア
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スケーリング
歯の表面に付いた歯石やプラークなどの汚れをスケーラーという専用器具を使用して除去します。歯石は表面が凸凹しており、そのまま放置するとさらにプラークが付きやすくなり、プラークコントロールを悪化させます。歯石の除去が予防への第一歩です。
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ルートプレーニング
歯周病に侵された歯根の表面には、歯周病菌や歯周病の毒素などが染みついています。歯石やプラークを取り除いても汚染された歯根が残っていれば、歯茎や歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されます。ルートプレーニングによって、汚染された歯根の表面を除去し、きれいな歯根に戻すことで歯周組織を守りましょう。
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エアフロー
炭酸水素ナトリウム(重曹)やグリシン(アミノ酸)の超微細なパウダーを強力なジェット水流で歯に吹き付けることで汚れを落とします。歯の表面に付着した細菌の塊であるバイオフィルムや茶渋、タバコのヤニなどの着色を水圧とパウダーの力で隅々まで落とすことが可能です。研磨剤を使用しないため、歯や歯肉を傷つける心配もありません。
治療費 | 30分 / 5,500円 60分 / 9,900円 |
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※税込表記
症例紹介
エアフローの症例

治療回数 | 1回(60分) |
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治療費 | 9,900円(税込) |
皆さんが一生涯ご自身の歯でおいしくお食事ができ、健康で幸せな生活を送っていただくことを目指す予防治療がMTMです。
リスクコントロールとメインテナンスを行い、一緒にお口の健康を維持していきましょう。
Maternal examination妊産婦検診
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妊娠によって女性ホルモンが急激に増加することで、歯周病原性細菌が増殖しやすくなります。また、つわりによる食嗜好の変化や歯磨きが困難になることで口腔ケアが十分にできずお口の環境が悪化し、むし歯や歯周病のリスクを高めます。
歯周病やむし歯はお腹の中の胎児にも悪影響を与えますので、これから生まれる大切なお子様のためにもしっかりと予防しましょう。
歯医者さんに行くタイミング
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妊娠初期(1~4ヶ月)
切迫流産のリスクがあるため歯科治療は控える
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妊娠中期(5~8ヶ月)
安定期のこの時期は、特別な治療を除き通常治療の受診が可能
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妊娠後期(9ヶ月~)
いつ陣痛が起きてもおかしくない時期のため治療は避ける
妊娠中期の安定期以外は、急を要する場合や簡単な応急処置にとどめることが安心です。出産後は環境が大きく変わり、歯医者さんに通う余裕がなくなってしまいます。なるべく妊娠安定期に歯医者に行き、お口の中をチェックしてもらいましょう。
受診時の注意点
母子健康手帳を提示して、産婦人科医から注意を受けていることがあれば必ず歯科医師にお伝えください。できるだけ楽な姿勢で治療を受け、体調や気分が悪くなった場合は遠慮なくお申し付けください。
妊産婦健診では、生まれた赤ちゃんの食事やお口のケア、歯が生えてからのメインテナンスについてもお話しさせていただきます。出産後の心配を少しでも減らすお手伝いをさせていただきたいと思っておりますのでお気軽にご相談ください。